2025年8月4日(月)から6日(水)にかけて、本学の大学間交流協定校であるハンガリー・ブダペスト工科経済大学(以下、BME)の技術職員 Barkoczi Zsolt(バルコーツィ・ジョルト)さんが本学を訪問し、技術職員との交流を深めました。
ジョルトさんは、普段の業務でネットワーク及びサーバーの管理を行っており、今回の訪問では情報系技術職員の職場を中心に見学などを行いました。
職場見学
8月4日(月)と5日(火)は、学内各所を回って職場見学を行いました。初日となる4日(月)は、ジョルトさんが宿泊されている旅館からほど近い、北海道大学植物園の見学から始まりました。
ジョルトさんは日本に対して高い関心をお持ちで、日本語での会話もほぼ問題なく行えることから、スマートフォンの翻訳機能を利用しながら園内に生育している植物や約1000年前の竪穴式住居跡などについて持田大技術専門員から説明を受けたほか、博物館本館では髙谷文仁技術専門職員の案内により、絶滅したオオカミを含めて北海道に生息する動物や南極観測で活躍したカラフト犬「タロ」の剥製などを見学しました。
↑持田技術専門員から植物園内の植物について説明を受けました
↑髙谷技術専門職員から博物館本館に展示している卵の剥製について説明を受けているジョルトさん
午後からは情報基盤センター南館において、学術情報部情報企画課の更科高広技術専門職員から本年4月にリプレイスしたスーパーコンピューター並びに冷却システム等に関する説明を受けました。
↑更科技術専門職員からの説明を受けて、運用状況のモニタを確認しているジョルトさん
5日(火)は再び情報基盤センターを訪問して、学術情報部情報企画課の財原昇平技術職員から本学の情報ネットワーク基幹システムについて説明を受けました。ここでサーバーならびにネットワーク機器の見学を行った後、ミーティングスペースに場所を移してジョルトさんからBMEのネットワーク構成を紹介いただき、お互いの大学で利用している機器や運用内容などについて意見交換を行いました。
↑財原技術職員からサーバーならびにネットワーク機器について説明を受けました
続いて工学研究院に移動して、工学系教育研究センター 片岡良美技術専門職員から同所で行っているeラーニング教材開発とハイブリッド型授業の技術支援に関する説明を受け、実際の撮影機材や撮影ブースを見学しました。ハイブリッド型授業支援をいかに効率よくコンパクトに進めているかなど、コンテンツ制作時の工夫に耳を傾けていました。
↑片岡技術専門職員からハイブリッド型授業のサポートについて説明を受けました
さらに同じく工学研究院のVRシアターを見学し、360°投影映像や3Dモデルを体験しました。同所で技術支援を担当している大塚尚広技術専門職員から、様々な分野でVRシアターを利活用するために試行錯誤を繰り返しながらシステム開発を行っていることが紹介されました。
↑VRシアターで記念撮影。左から財原技術職員、大塚技術専門職員、ジョルトさん、永井技術連携統括本部技術副統括。
情報交換会
8月6日(水)には、フロンティア応用科学研究棟SDGsオアシスにて、ジョルトさんと本学技術職員との意見交換会を行いました。
教育研究活動を支える技術職員の役割や業務内容について、参加者それぞれの取り組みや工夫を紹介し合い、活発な情報交換が行われました。また、ブダペスト特有の働き方や長期休暇の過ごし方といった日常生活にも話題が広がり、お互いの文化や価値観を共有する貴重な機会となりました。
参加した職員からは、「自分たちの仕事を改めて見つめ直すきっかけになった」「国は違っても共通する悩みや工夫があることが分かり、大変良い機会だった」といった感想が寄せられました。
今回の交流を通じて得られた知見は、今後の業務改善や国際的な連携の促進に活かしていきたいと考えています。
↑流ちょうな日本語で業務内容を説明してくれたジョルトさん。日本のアニメなどの文化に興味を持ち、日本語を勉強しているそうです。
↑質疑応答では活発な情報交換が行われました。